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「耳が遠い」と聞くと高齢者をイメージしてしまうかもしれませんが、今若い世代にも『難聴』などの耳のトラブルが増えているそうです。
リモートワークなど新たな生活様式に対応しなければならないストレスや、ダウンロードやストリーミングなどでスマートフォンでどこでも気軽に視聴できる環境も、世代を問わず耳のトラブルを増加させる要因になっているのかもしれません。 -
耳の構造は大きく3つに分かれています。入り口から鼓膜までの外耳とその奥の中耳、そしてさらにその奥の内耳です。耳の働きには『音を聞く』ことと『身体のバランスを保つ』という2つがあり、内耳の中の蝸牛に満たされているリンパ液が重要な役割をしています。
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*加齢性難聴*
加齢によってだんだんと『耳が遠くなる』のが加齢性の難聴です。正確な診断と対処を ≫
歳のせいだから仕方ない、と放置せずに耳鼻科を受診して正確な診断を受けましょう。
生活に不便を感じるようであれば、補聴器を上手に利用しましょう。*メニエール病*
難聴、耳鳴り、耳閉感などが、めまいや吐き気を伴って発作的にくり返される病気です。通常は片方の耳のみに発症します。
「内リンパ水腫」といって、内耳のリンパの代謝が悪くなり圧力が上がるために起こります。ストレスを減らし、十分な睡眠を ≫
治療には体内の水分代謝を促すため、利尿薬などが処方されます。他にもビタミン剤や、症状に応じてステロイド薬が使われることもあります。
過労やストレスなどが原因だと薬剤の投与だけでは治りにくいので、生活リズムを整えながら治療を続けることが望ましいでしょう。 -
*突発性難聴(突発性内耳障害)*
ある日突然、左右一方の耳の聞こえが悪くなる感音難聴で、原因がわからないものを総称して突発性難聴と呼んでいます。
働きざかりの若い世代にも増加している病気です。
はっきりとした原因は不明ですが、内耳の循環障害や代謝障害、ウイルス感染などが考えられています。早期発見・早期治療が重要 ≫
治療には安静と、ビタミン剤や血流改善薬、代謝促進薬などが用いられます。発症から1週間以内に適切な治療を受けることでほとんどの人が完治します。
しかし治療開始が遅くなるほど治りにくくなるため、そのうち治るだろう・・・などと自己判断せず、突発性難聴が疑われる症状があれば、少しでも早く耳鼻科を受診しましょう。*ヘッドホン難聴*
近年増加傾向にあるのが、イヤホンやヘッドホンで大きな音を長時間にわたって聞き続けることでおこる「ヘッドホン難聴」です。
スマホや携帯型音楽プレーヤ―の普及と高機能化によって、何時間も連続再生が可能となりました。そのため日常的に長時間大音量で音楽を聴いている人が多くなり、難聴のリスクが高まっています。音量と使用時間に注意して ≫
内耳にある約15,000個の有毛細胞が振動をとらえ、その電気信号が脳に伝わることで、私たちは音を感じます。大きな音を聞き続けていると有毛細胞は破壊され、壊れた有毛細胞はもとには戻りません。
耳を酷使しないように、1時間聞いたら30分休ませるなど、耳の負担を軽減する工夫をしましょう。 -
*滲出性中耳炎*
激しい痛みと熱を伴う急性中耳炎とは異なり、痛みがほとんどなく、耳の聞こえが悪くなるのが滲出性中耳炎です。
耳管が短い乳幼児は鼻やのどから侵入した細菌やウイルスが耳に入りやすく、中耳炎を繰り返すうちに慢性化して治りにくくなることがあります。周りが気づいてあげて ≫
大きな声で呼びかけないと振り向かなかったり、大きな音でテレビを見ていたり、子どもの小さなサインに早く気づいてあげることが早期発見・早期治療の近道です。
on 2021年1月27日
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