2019.01.01 色と健康
- 「好きな色は?」と聞かれたら、あなたは何色と答えますか? 空や海など自然で爽やかなイメージを持つ青は、ほぼ世界中で共通してもっとも好まれる色のひとつです。
でもその日の気分によって、心地よいと感じる色が違うこともあるのではないでしょうか。それはその時のあなたの心理状態が、その色の持つパワーを求めているからなのかもしれません。
古代より人は、色にある種の力が宿ると信じ、呪術や刺青などの魔除けとして用いてきた歴史があります。
色にはいったいどんなパワーが秘められているのでしょう。
赤・オレンジ・黄色などの暖色系は、太陽や炎を連想させるため、心理的に暖かいイメージを与えます。
青・黄緑・青緑などの寒色系は、水や氷、空などを連想させるため、心理的に寒さ、冷たさを感じさせます。
暖色系は時間を長く感じさせる
結婚式場などでは、テキパキと時間通りの進行でも、新郎・新婦・列席者がゆったりと過ごしている感覚が持てるように、温かみのある色の内装が施されています。
寒色系は時間を短く感じさせる
工場など単調な作業をおこなう現場では、薄い寒色系の内装にすることで、時間の経過を早く感じさせる効果を利用しています。
色の明るさ「明度」によって起こる現象で、明るい色ほど軽く感じ、暗い色ほど重く感じます。
引越し業者のダンボールに白いものが多いのは、実際の重さより軽く感じる効果を利用するためです。
光が眼のレンズを通過する時の屈折率の違いから、波長の長い赤は実際の位置より前に存在しているように見え(進出色)、波長の短い青は後ろにあるように見えます(後退色)。
『白』・・・
健康を考える上で、白はまさに最強の色です。白はすべての波長の光を通して体に吸収することができます。
光の恩恵を受けて全身が温まり、体力も回復します。
『緑』・・・
「安らぎ」を与え、リラックスさせる効果があります。また、緑は治療の色と言われ、眼の疲労を癒したり、潰瘍の治療ややけどの治療にも利用され、成功している例が報告されています。
『青』・・・
「癒し」の効果があり、精神安定剤の役割をしてくれます。不眠症の人は、寝室のインテリアを青系統の色にしてみるとよいでしょう。
他にも高ぶった運動神経の興奮を鎮める効果もあります。
『赤』・・・
身体を温める効果があります。
瞬発力を高めたり、気持ちをふるい立たせ意欲的に外に向けて自分をアピールしたい時など、赤系の衣服を身につけるとよいでしょう。
『黄』・・・
胃腸の働きをよくし、消化を助ける効果があります。記憶力や集中力を高める効果もあります。
『紫』・・・
高貴で神秘的なイメージをもつ紫ですが、知的活動による脳の疲れや、精神的混乱を鎮静化させる効果があります。
『ピンク』・・・
内分泌を活発にし、エストロゲン(女性ホルモン)を分泌させる効果があるといわれています。
肌のハリや潤いを保ち、若々しく見せてくれます。また、穏やかなやさしい気持ちにさせてくれる効果もあります。
このように、色が人の心と身体に強く働きかける特性を利用して、本来持ち合わせている免疫力や抵抗力を高め、健康に役立てる癒しのひとつに色彩療法(カラーセラピー)という治療法があります。
スポーツ選手の運動能力アップにも色彩療法が採用されています。
色とは、光(可視光線)であり波長を持った電磁波の一種です。一緒にいて心地がいい相手を「波長が合う」と感じるように、色が持つ波長も私たちの心や身体に作用して、感情を助けてくれたり、弱った機能を回復してくれたりします。
毎日の変化を楽しみながら、生活に色を活かしていきましょう。
そして2019年も幸運と健康を呼び込みましょう!
2019年1月1日 9:00 AM ishigami