2019.02.01 乾燥とかゆみ
- 2019年が始まって1ヶ月・・・関東では雨が少ないカラカラ天気が続いています。
気温が低く空気が乾燥するこの時期は、肌も乾燥しやすく刺激を受けやすくなっています。
刺激に敏感になった肌をこすったり掻いたりすると症状は更に進行してしまいます。 -
肌は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっていて、その上を皮脂膜が覆っています。
皮脂膜は汗腺から分泌される水分と皮脂腺から分泌される脂分が混ざり合ったもので、この皮脂膜と肌の一番外側にある角質層が肌の潤いを保ち、水分の蒸発や細菌・紫外線などの侵入を防ぎます。水分をたっぷり含んだきめの整った角質層ではこの働きが正常に機能しますが、気温や湿度の低下など何らかの理由で水分量が減少し、角質層が歪んだりめくれたりすると、外敵が侵入しやすくなり、肌が刺激を受けてかさつきやかゆみを感じるようになります。
ですから、乾燥した肌には水分・脂分を補ってあげることが大切なのです。
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1.肌を清潔に保つ
肌は毎日生まれ変わり、古い角質層は垢として剥がれ落ちていきます。
角質層が肌表面に積もった状態では新陳代謝がうまく機能せず、角質層も正常に働くことができません。
毎日入浴して、肌を清潔に保ちましょう。その際、こすりすぎには注意。
洗顔と同じように洗浄料に水を混ぜてよく泡立て、泡を転がすようにして洗います。ぬるめのお湯にしばらく浸かってから洗うと、汚れや古い角質がはがれやすくなり、こすらなくても十分にきれいになります。
また、熱いお湯は肌の脂分を落としすぎるので、お湯の温度にも注意しましょう。
2.入浴剤の利用
もともと乾燥しがちな人や敏感肌の人、アトピー性皮膚炎の人は、お風呂で湯船に浸かって温まるとかゆみが出てしまうことがあると思います。そんな方には保湿効果のある入浴剤を利用すると良いでしょう。
また、酵素成分が配合されている入浴剤は肌に負担をかけず古い角質を洗い流し、保湿成分を吸収しやすくする効果があります。3.保湿
入浴直後の肌は、浸透力・吸収力が高まっているため保湿に最適な状態といえます。
入浴後、できるだけ時間をおかずに保湿剤を塗って肌のうるおいを保ちましょう。タオルで体を拭く前に浴室で保湿剤を塗るととても効果があります。
4.室温・湿度
暖房が強すぎると室内が乾燥してしまいます。加湿器の利用などで適度な湿度を保つことも忘れずに。
5.衣類
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維は、静電気を帯電しやすく、静電気は、パチパチと放電する時に肌を傷つけたり、ほこりや雑菌を引き寄せ、出来た傷に入り込んだりと、肌に悪影響を及ぼします。
綿や絹など自然の素材のものを着るようにします。
特に下着など直接肌に触れるものには注意しましょう。 -
肌の状態を改善するためにはバランスのとれた食事をすることが大切です。
特に、ビタミンA・B・C・Eはドライスキンに効果があります。
ビタミンA: 緑黄色野菜に含まれ、新陳代謝を高める効果がある
ビタミンB: 豚肉や豆類に含まれ、新陳代謝を高める効果がある
ビタミンC: 野菜・果物に含まれ、コラーゲンの生成を助ける
ビタミンE: 大豆やごまに含まれ、血行を促進する
2019年2月1日 9:00 AM ishigami