2019.04.01 痛みと薬
- 待ちに待った新元号が発表され、いよいよ新年度が始まります!
職場で移動があったり、新入社員や新入生を迎え、会社や学校も新体制でスタートします。
しかし環境が変わるということは、緊張も強いられて生活することになります。緊張しすぎて胃がキリキリ痛みだす、という人もこの時期けっこう多いのではないのでしょうか。
『疼痛』とは医学用語で「痛み」全般をさす言葉ですが、国際疼痛学会の定義によると、『実質的または潜在的な組織損傷にともなって起こるか、またはそのような言葉で表現される不快な感覚的・情動的体験』だそうです。
「痛み」って実は私たちが考えているより複雑なものなのかも・・・!?
いったい“痛み”はどこからやってくるのか、どうして“痛み”を感じるのか、、、痛みのメカニズムとそれを取り除いてくれる薬についてご紹介します。
私たちは「痛み」を感じると、身体に何らかの異常や異変が起きていることに気づきます。
「痛み」は私たちの身体に起こった危険を知らせ、回避させて命を守るという大切な役割があります。
その一方で必要以上に長く続く痛みや、原因がわからない痛み、我慢できないほどの激しい痛みは、精神的にも追い詰められ、不眠やうつ病など他の病気を引き起こすきっかけにもなります。
そのような場合は、適切な診療科を受診し治療を受ける必要があります。。
*麻酔薬
日常で痛みを取り除く方法としてはあまり身近なものではありませんが、多くの人は麻酔を経験したことがあると思います。
歯医者さんで治療前におこなう、部分的に麻酔をかける方法です。これを局所麻酔といい、薬を患部に注射することで、歯だけではなくあごやほおなど、周囲がしびれて感覚がなくなります。
ものが触れても分かりませんし、熱さや冷たさも感じなくなってしまいます。
感覚を伝える神経そのものが麻酔されるからです。
*鎮痛薬
私たちが痛みを止める方法としてもっとも身近なのが、この「鎮痛薬」です。
貼り薬や塗り薬になっていたり、経口薬として錠剤やカプセルになっていることもあります。肩こりや頭痛などの痛みは、炎症によって痛みの神経が過敏になって起こります。
鎮痛薬は神経自体は抑制せず、過敏状態を引き起こす炎症物質を作らせないように働きかけます。
種類としてはおもに、解熱鎮痛薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、ステロイド薬があります。
・解熱鎮痛薬・・・主成分『アセトアミノフェン』。
胃などへの副作用が少なく、小児への解熱鎮痛薬として使用される。抗炎症作用はほとんどない。
・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)・・・主成分『イブプロフェン』『ロキソプロフェン』『インドメタシン』など。
皮膚疾患の薬剤(軟膏・湿布)の主成分としても用いられている。
皮膚に浸透しやすい性質の成分を、比較的高い濃度で浸透させることができるので効果的に作用する。
2019年4月1日 3:41 PM ishigami