2016.07.15 歯ぎしり
- 朝起きると顎が傷む、なんとなく歯に違和感を感じる・・・なんてことはありませんか?
歯ぎしりは寝ている間にしていることが多く、そのため自覚症状がないのが特徴です。疲れている時やストレスを感じた時などに歯ぎしりを引き起こしてしまうことがありますが、それが毎日続くと睡眠の妨げになるだけでなく、歯や体に悪影響を及ぼすことがあります。歯ぎしりが習慣になってしまっている場合は、原因を突き止めて対処することが必要です。
覚醒時や睡眠中に無意識におこなう「歯ぎしり」と「噛みしめ」「食いしばり」を総称して『ブラキシズム』といいます。昔から、歯ぎしりをして悔しがったとか、歯を食いしばって耐え忍んだ、などと表現されているように、ほとんどの人が多かれ少なかれ、習慣のひとつとして日常的におこなっている行為であるといわれています。
問題となるのは、ブラキシズムの程度が障害を引き起こすほど激しくなってしまったときです。
歯ぎしりによって、歯の摩耗、破折、知覚過敏などを引き起こしたり、顎関節の痛み、肩こりや頭痛、倦怠感など全身にまでダメージを受けるようになってしまうと、治療の必要があります。
一度歯科医院で診察を受け、噛み合わせや、歯や顎の状態を診てもらいましょう。
・心因性、ストレス性によるもの
人はストレスを感じるとウロウロ歩き回ったり貧乏ゆすりをしたり、無意識にストレスを発散するための行動を起こします。歯ぎしりもそういう行動の一種として現れることがあり、その場合はストレスが取り除かれることで治まることがほとんどです。・噛み合わせ異常によるもの
むし歯や歯並び・歯周病などで噛み合わせに違和感があったり、顎の変異や金属冠の不適合などがあると歯ぎしりをすることがあります。長期的に歯ぎしりが続くと歯が削れたり折れたり、顎に負担がかかったりすることで更に噛み合わせを悪くしてしまいます。
これらが原因の場合は、しっかり治療をして不具合を改善することにより、歯ぎしりを軽減させることができます。
歯には、普通に噛み合せた状態でもその人の体重と同じ位の力が加わるのですが、歯ぎしりをしている時はその2倍程度の力が加わっています。
そのため、歯はもちろん歯周組織や顎の骨にまでダメージを与えることになってしまいます。
・就寝前の1時間はリラックスタイムにして自分の好きなことを楽しむ・低めの枕に首の付け根までのせ、顎を上に向けて寝るようにする
・布団に入ったら「明日はきっと楽しい一日になる」「唇は閉じて歯は離す」など、何度も声に出して自己暗示をかける
・歯科医院で歯の形に合わせたマウスピースを作り、就寝時に装着する
2016年7月15日 9:00 AM ishigami