2016.09.01 メタボと脂質異常症
- 「メタボ」といえば、生活習慣病でおなじみのメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)のことですが、『中高年男性の2人に1人はメタボ予備軍』といわれているのをご存知でしょうか。
メタボの診断基準でもある糖代謝異常(高血糖)、脂質代謝異常(脂質異常)、血圧異常(高血圧)などの危険因子は、一人で複数抱えていることが多く、これらが複合的に影響を及ぼして動脈硬化の進行を加速させています。
そのため、それぞれの検査数値だけでは体全体の状態を判断することはできないのです。ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞などの発作を起こさないためにも、日頃からメタボの予防と改善に努めましょう。
内臓脂肪は、お腹の中の内臓周囲につく脂肪です。ですからそれが過剰に溜まった状態「内臓脂肪型肥満」ではお腹の出っ張りが目立ちます。このような太り方は男性に多く、その体型から「リンゴ型肥満」とも呼ばれています。一方、皮下脂肪は全身の皮下に溜まりますが、特にお尻や太ももにつく「皮下脂肪型肥満」は女性に多く「洋ナシ型肥満」とも呼ばれています。
血液中にある脂質としてはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類があり、これらは私たちの大切なエネルギー源のひとつです。食べ物に含まれる脂質から小腸で合成されたり、そのほか肝臓でも脂質、糖質、アルコールなどから合成されています。エネルギーとして使われなかった分は体脂肪として蓄えられます。
食べ過ぎやお酒の飲み過ぎで内臓脂肪が蓄積すると、それが中性脂肪値を押し上げる結果になってしまうため注意が必要です。脂質異常症とは以下の3つの状態を示す病気のことをいいます。
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Body Mass Index(BMI、体格指数)を調べて自分の適性体重を知ろう。
(25以上は肥満、18.5未満は低体重、22が適正体重値)
これを利用して適正体重を割り出そう。
*食べ過ぎ注意!
・・・ 腹八分目を心がけ、ゆっくりよく噛んで食べましょう。*食事は規則正しく、バランス良く!
・食物繊維の多い食品を摂ろう
・・・ 野菜や大豆製品、キノコ類や海藻類をたくさん食べよう。
・肉料理を減らして魚料理を増やそう
・・・ 魚の脂質には中性脂肪を減らすEPAやDHAが多く含まれています。
・お菓子の間食、アルコールの摂りすぎも要注意!
・・・ 脂質だけではなく、糖質の摂りすぎも中性脂肪を増やします。*運動で脂肪燃焼!
・・・ ウォーキングなどの有酸素運動で体脂肪をエネルギーとして消費しましょう。
2016年9月1日 9:00 AM ishigami