2016.11.15 効果的な歯みがき
- 1日3回きちんと磨いていたのにむし歯になってしまった。そんな経験はありませんか?
それは、磨いていたつもりでも汚れが落としきれていなかったり、磨き残していた箇所があったということ。むし歯や歯周病は、歯垢に棲みつく細菌が原因なので、歯みがきをしていても歯垢を落としきれていなければむし歯や歯周病のリスクは高まります。
歯垢1mgに棲む細菌の数は1億~2億個と言われていますから、わずかな磨き残しでもいつも同じ箇所を磨き残していれば、むし歯や歯周病になるリスクは日に日に高まっていきます。効果的な歯みがきの仕方を身につけて、むし歯と歯周病を予防しましょう。
市販されている歯ブラシには形やサイズ、ブラシ部分の素材まで、さまざまな種類があります。
年齢やお口の状態によって毛の硬さやヘッドのサイズなど、その人に適した歯ブラシは違いますが、歯ブラシを選ぶ際のポイントをあげてみたので、歯ブラシ選びに悩んだら参考にしてみてください。
多くの人が使用する歯みがき剤は、フッ化物が配合されたペースト状のトータルケア用です。
その他にはステイン(着色汚れ)除去に効果的なものや、歯ぐきが下がって知覚過敏になっている人向けの歯みがき剤などもあります。自分の歯の状態に合ったものを選ぶとよいでしょう。
鉛筆を持つように握って磨きます。こうすることで力が入りすぎるのを防ぎ、歯と歯ぐきを傷つけないで磨くことができます。鏡を見て歯ブラシの当たり方、動きをチェックしながら磨き残しのないように1本ずつ磨きます。
力を入れすぎると歯ブラシの毛先が開いてしまって、歯と歯ぐきの間や歯と歯の間などの細かいところに歯ブラシが届かなくなってしまいます。歯ブラシの毛先が開かない程度の力で磨きましょう。
順番を決めて、毎回同じ順序で磨くことで磨き残しを防止。磨きにくい裏側から磨いたり、磨き残しやすい箇所を先に磨いてしまうなどの工夫をすると更に効果的です。
寝る前の歯みがきは特に念入りに。就寝中は唾液の分泌量が減少してお口の中は細菌が繁殖しやすい状態になるので、むし歯リスクが高くなります。
細菌のエサであるプラーク(歯垢)を取り除き、細菌の繁殖を抑えましょう。
以上が基本的な磨き方ですが、お口の中の状態によってその人に合った磨き方は少しずつ違います。ブラッシング指導を受けプラークの染め出しをすると、歯ブラシの届きにくい箇所や磨き残しやすい箇所を知ることができ、自分に合ったブラッシング法が身についてきます。半年から1年に1回は健診に出かけ、正しいブラッシングができているか、ブラッシングの効果をチェックしてみてはいかがでしょうか?
2016年11月15日 9:00 AM ishigami