2017.1.1 セルフメディケーション

  • 生活習慣はセルフメディケーションで改善新たな年を迎え、またこの一年が健康で過ごせますように…と、誰もが祈願したことと思います。私たち日本人は世界でもトップクラスの長寿国となりました。
    平均寿命が長くなり、生活習慣病などが問題になってきた現代、私たちひとりひとりが日々をいかに健康に過ごすかを、もっと積極的に意識していくことが大切になってきました。
    そこで注目されているのが「セルフメディケーション」です。

    この1月からは『セルフメディケーション税制(医療費控除特例)』も導入されます。これを機会にさらに国民の「セルフメディケーション」意識も高まるのではないでしょうか。

  • セルフメディケーションとは
     

    「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)は定義しています。

    具体的にはいったいどんなことをすればいいのでしょう。
    アロマテラピーもセルフメディケーションそれは、日頃から適度な運動と栄養バランスの良い食事を心がけ、しっかりと睡眠時間をとることで、私たちの身体にもともと備わっている基礎体力や免疫力などの「自然治癒力」を高め、病気になりにくい身体をつくることです。
    そして、軽いけがや風邪、腹痛などの体調不良は市販の医薬品などを上手に利用して自分で改善します。これが「セルフメディケーション」です。言葉には耳慣れなくても、多くの人が自然と行っていることでしょう。

    また、不足しがちな栄養素をサプリメントや健康食品で補う、ハーブやアロマテラピーで心身を癒す、なども広い意味でセルフメディケーションと捉えられるようになってきました。

    セルフメディケーションを推進し充実させることで多くの効果が期待されています。

  • セルフメディケーションの効果
     

    毎日の健康管理の意識が高まる
     
    生活習慣の見直し・バランスのよい食事・適度な運動・充分な睡眠時間
    私たちが健康で生活するためには、どれも欠かせない大切な要素です。自分の現在の健康状態と生活習慣を把握して、見直しや改善、または現状のバランスを維持するなど、自分に合った健康生活を自分でコントロールするという意識が高まります。

    未病の改善に役立つ
     
    『未病』とは、中医学(東洋医学)に伝わる予防医学の考え方で、「“検査値に異常はないけれど自覚症状がある”という、健康から病気に向かっている状態」のことを言います。
    また、“自覚症状はないけれど検査値に異常がある状態”も『未病』として捉えられています。
    慢性的な体調不良(冷え、肩こり、頭痛、便秘、めまい など)・生活習慣からくる異常(体脂肪、血圧、血糖、尿酸 など)・不定愁訴(眠れない、疲れやすい、やる気がおきない など)
     
    薬の知識が身につく
     
    かかりつけ薬剤師さん信頼できるかかりつけ薬局・薬剤師を決めて、一般用医薬品(市販薬、OTC医薬品とも呼ばれる)を使用する際には自分の症状や体質をよく相談して、使用法や効能、副作用などについてアドバイスを受けるようにしましょう。
    『セルフメディケーション税制』スタート!

    国民医療費の増加を防ぐ
     
    驚異的なスピードで少子・高齢化が進んでいる日本。現在医療費の総額はすでに40兆円を超えており、このままでいくと2025年には65兆円にもなると推計され、このままだと医療保険制度は破綻しかねない状況です。
    日頃からのセルフメディケーションの意識で、ひとりひとりが軽度な疾病は市販薬を上手に活用して、医療機関へかからなくても対応できるようにすれば、個人の医療費負担の削減につながります。

  • 予防医学を家庭から始めましょう!
     

    うがいで予防病気になってしまってからそれを治すことより、病気になりにくい心身を作り、それを維持していくことを目標にしましょう。

    救急箱セルフメディケーションで大切なのは、一般用医薬品を服用しても症状が改善されなかったり、さらに悪化するような場合には早めに医療機関へかかり、きちんと医師の診断を受けることです。

    さあ、2017年をあなたのセルフメディケーション元年にしませんか!