2017.1.15 ドライマウス
- 気温が低く乾燥したこの季節は、肌の乾燥や目の乾きを感じることが多くなりますが、あなたは口の乾きを感じたこと、ありませんか?
湿度が低く空気が乾燥していると怖いのが、インフルエンザなどのウイルス感染症です。口や鼻の粘膜からの侵入を防ぐために、この時期はマスクをして生活している人も多くみられます。
そんな人は感染症予防と同時に、お口の乾燥も防げているかもしれません。でも、季節に関係なく口が乾く・・・唾液の分泌量が少ない状態が続き、そのために不快な症状に悩まされている人が増加しています。
今回は「ドライマウス(口腔乾燥症)」について紹介します。
極度に緊張した時などに、口の中がカラカラになってしまったという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
口が乾くということは唾液の分泌量が減少するということですが、緊張による一時的なことだけではなく、他にもさまざまなことが原因で慢性的なドライマウスは引き起こされます。その数はおよそ800万人と推定されていますが、潜在的なドライマウス予備軍は3,000万人にも及ぶと言われています。
口の中がネバネバする
一日中口やのどが乾いて、飲み物が手放せない
口臭が気になる
食べ物が飲み込みにくく、味がおかしい
長時間の会話がつらい
舌や唇がひび割れる
目や皮膚が乾燥するあなたに当てはまる症状がありましたか?
当てはまるものがあればドライマウスの可能性があります。多数の症状をお持ちであれば、診察を受けることをおすすめします。
よく噛めば、唾液は多く分泌されます。しかし、今の子どもたちは噛みごたえのあるものを食べなくなっています。
また、いつもポカンと口を開け、口で呼吸をする子どもたちが多くなったとも言われています。口呼吸は当然、ドライマウスの原因になります。このように食生活の変化や、幼児の頃からお受験やお稽古ごとなどのストレスを受けることで、ドライマウスの低年齢化が進んでいることが懸念されています。
3つの唾液腺をマッサージすることで、唾液の分泌を促します。
シュガーレスタイプのあめやガムを食べたり、水分摂取を心がけましょう。
唾液の分泌量が少ないと口の中が不潔になりがちです。口臭の原因にもなるので歯磨きやうがいをこまめにしましょう。
乾燥した部屋にいると鼻が乾いて詰まり、口呼吸の原因になります。
適度な湿度を保つようにしましょう。
噛みごたえのあるものをよく噛んで食べましょう。噛む回数を増やせば、唾液は多く分泌されます。レモンや梅干しなどの酸っぱいものを食べることは唾液の分泌を促すために有効ですが、乾いて荒れた口の中には刺激が強すぎて痛みを伴うこともあります。
そこで最近注目を集めているのが、日本ではおなじみ、昆布やかつおのだしの「うまみ」パワーです。
うまみ物質のグルタミン酸は酸味に比べ、唾液の分泌量も持続時間もはるかに優れていると言われています。
2017年1月15日 9:00 AM ishigami