2017.11.015 爽やかブレス
- 今、ドラッグストアやコンビニエンスストアでは「ニオイ」に関連したエチケット商品が数多く販売されています。
夏の間は制汗スプレーやデオドラントシートなど、ボディケア関連の商品に関心が高まりますが、シーズンを問わず気になるのがマウスケアではないでしょうか。
こんな生活習慣が口臭に結びつきます。当てはまるものがないかチェックしてみましょう!
口臭は発生原因によって、大きく4つの種類に分けることができます。
①生理的な口臭(起床時、空腹時、疲労時、緊張時など)
唾液の分泌量によって左右され、日内変動があります。発生場所は主に舌苔の溜まった舌の上です。
女性では、月経や妊娠など、血中ホルモンの変化や代謝が口臭の発生に関係しているとの報告もあります。②飲食物・嗜好品による口臭(ニンニク、ニラ、タマネギ、酒、タバコなど)
食品に含まれているニオイ成分による口臭で、時間とともに減少します。③病的な口臭(口の中の病気、鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気など)
90%以上は歯周病、進行したむし歯、歯垢、歯石、入れ歯の清掃不良など、口の中の病気に原因があります。④心因性の口臭(自臭症)
不快な口臭はほとんど認められないのに、「自分には口臭がある」と強く思い込んでしまうことです。
「生理的な口臭」は誰にでも認められるものです。あまり神経質にならず、口の中を清潔にして規則正しい生活習慣を心がけることが大切です。
・舌の清掃・・・
口臭の原因である舌苔を除去するには、歯ブラシでは刺激が強すぎるので、専用の舌クリーナーやガーゼのハンカチを指に巻きつけて優しくこするようにして、たまった舌苔を取り除きましょう。・緑黄色野菜や海草類などのアルカリ性食品・・・
だし昆布をなめたり梅干しを食べると、殺菌効果に加えてさらさらな唾液が湧きでてきます。・舌の体操・・・
舌で頬を内側から押して膨らませたり、唇・頬と歯ぐきの間に舌を入れ、ゆっくりと円を描くように大きく回してみましょう。また、仕事上人と会うことの多い人は、「飲食物や嗜好品による口臭」の対処法として、口臭予防効果の高いガムやタブレット、スプレー類などを上手に利用するとよいでしょう。デスクワークが中心でおしゃべりをする機会の少ない人は、ガムを噛むのがおすすめです。
唾液の分泌が促進され、リフレッシュ効果も期待できます。
「病的な口臭」の9割以上は口の中の病気が原因です。
重症のむし歯や歯周病、舌苔や歯垢・歯石、手入れの不十分な入れ歯などから細菌が増殖し、口臭が出てくるようになります。むし歯や歯周病は早めに治療し、歯科医院で歯石除去などの定期的なケアを受けることで、口臭を予防することができます。
「心因性の口臭(自臭症)」のように、自分の息がにおうのではないかと思い込んでしまう人は、几帳面で潔癖症の人が多いそうです。
ひとりで悩まず、身近な家族に相談したり、かかりつけの歯科医院で相談することも大切です。最近では口臭外来も増えています。どうしても気になる人は一度受診してみてはどうでしょうか。
2017年11月15日 9:00 AM ishigami