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ひとくくりに「イボ」といっても種類は多種多様です。顔や手足だけでなく頭皮や背中にできるものや、ほくろやニキビなどのできものとの区別が紛らわしいものもあります。
身体の部位のどこかにそれらしいものがある、子どものころ手足によくできていた、年齢を重ねるうちに黒っぽいポツポツイボが増えてきたなど、多くの人が「イボ」の症状を経験しているのではないでしょうか。肌の露出も増えてくるこの時期、首や腕回りにポツポツが増えてきて気になる、なんて人も少なくないのでは?
今号では、気になる良性の「イボ」についてご紹介します。 医学用語では「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれ、その原因は大きくふたつに分けられます。
ひとつめは『ウイルスが原因でできるイボ』、もうひとつは『加齢や紫外線が原因でできるイボ』です。
原因となるウイルスで代表的なのが、ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス-HPV)です。
ウイルス感染によるイボの95%は「尋常性疣贅」ですが、感染したHPVの型の種類によって発症する部位や形が異なるため、その部位や特徴を表した名称が用いられています。また、一般的に「水イボ」として馴染みのある「伝染性軟属腫」は、伝染性軟属腫ウイルス(ポックスウイルス)というウイルスによる感染で発症します。表面がツルツルして光沢があります。
おもに子どもが学校などの集団生活の中で感染し、プールで使用するビート版やうきわを介して流行することが多いため、これからの季節は注意が必要です。
●「軟性線維腫」(アクロコルドン、スキンタッグ)首やわきの下など、皮膚の柔らかい場所にできる小さな突起状のイボです。加齢だけでなく、紫外線や摩擦によるダメージも関係していると考えられています。
30歳を過ぎたあたりから発症し始め、女性患者が多いのが特徴です。良性のイボとはいえ、首回りやわきの下などに多発することが多いので見た目が気になる人も多いでしょう。
そのような場合は専門医へ相談しましょう。●「脂漏性角化症」(老人性イボ)
高齢者の顔によくみられる、茶色や黒く盛り上がったシミのようなイボです。
表面がザラザラしているのが特徴です。
感染してからの潜伏期間が1~6カ月と長いため、突然イボができて感染に気がついても、感染経路が不明というケースがほとんどなのだそうです。
感染経路は直接的な接触の他、手や足裏を介しての間接的な感染も多くみられるため、常に身の回りを衛生的に保つことが大切になってきます。
肌に優しい素材の衣類を選んで皮膚を摩擦から守るようにしたり、紫外線を避けることも大事です。また、肥満や中性脂肪の数値が高い人もイボができやすいといわれています。
食事に気をつけて体質改善することは、生活習慣病だけでなくイボ予防にも効果があると考えられます。
on 2022年5月2日
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