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私たちは病気の早期発見を目的として、毎年職場や自治体で健康診断や人間ドックを行っています。
このような身体の定期健診を歯科にも置き換え、生涯を通じた歯科健診(国民皆歯科健診)の実現に向けて、政府が検討を始める方針が明らかになりました。厚生労働省によると、過去1年間に歯科検診を受けた人はおよそ5割と、むし歯や歯周病などの口腔疾患への意識はまだまだ高いとは言えません。
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細菌の感染によって引き起こされる歯周病は、歯茎や歯を支える骨が溶けてしまうだけでなく、放置すると全身の病気を招いたり、悪化させる恐れがあります。
歯周病菌が心疾患や脳卒中のリスクを高めたり、糖尿病を悪化させる要因の一つであることも分かっていて、口腔内を健康を保つことも、全身の健康状態を維持していくうえで大変重要である考えられるのです。 -
身体の健康診断ではおなじみの「人間ドック」ですが、その歯科版ともいえる『歯科ドック』というものがあります。
聞いたことがある人や、すでに歯科ドックを受診したことがある人もいるかもしれません。また、3カ月~半年ごとに定期的なお口の検診をしているという人もいるでしょう。
口腔領域の健診とは、いったいどんな検査をするのでしょう? 一般的な検査をいくつかご紹介します。
むし歯は、歯の噛む面だけでなく、歯と歯の間などの直接見えないところにもできやすいため、専門的な立場からむし歯をチェックします。
歯のまわりのポケット(歯周ポケット)が深いと、歯周病になります。あなたの歯周ポケットの深さはどのくらいか、チェックします。
歯と歯ぐきの正しい磨き方は、その人の歯並びや歯磨きの癖などによって一人ひとり違うものです。
あなたに合った、歯ブラシ・フロス・歯間ブラシなどの正しい使い方を教わりましょう。
奥歯の溝やブラシが当たりにくい場所には歯垢(プラーク)が溜まりやすくなります。
これをきれいに取り去ることはとても難しいことですが、染め出しをしてどこにプラークがつきやすいかをチェックすることで、毎日のブラッシングの仕方を見直すことができます。
歯石は誰にでもつき、歯肉を圧迫するなどして、歯周病を引き起こす原因の一つとなります。
自分で取り除くことは困難ですので、歯科衛生士さんに歯石を取り除いてもらいましょう。
むし歯や歯周病についての悩み事以外でも、歯医者さんは相談にのってくれます。
顎の痛み(顎関節症)、噛むこと(摂食)、飲み込むこと(嚥下)についての指導や治療、要介護者のお口の中のケアなどについても気軽に相談してみましょう。
お口の中や舌、唇、口角などの粘膜にできる炎症(口内炎)には、お口の中やその周りに原因があるものと、全身的な原因があるものとがあります。
また、口腔粘膜の異常は、口腔がんなどの病気の可能性もあります。https://www.jda.or.jp/go/check.html 日本歯科医師会ホームページより一部抜粋
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定期的に歯科検診を受けることで、
|虫歯や歯周病の発症リスクを減らせる:
口腔内の健康維持、延いては全身の健康維持にもつながる|虫歯や歯周病があったときにすぐに治療できる:
身体への負担(歯を削る・抜く)の軽減、治療回数の短縮や治療費を抑えられる|将来、より多くの歯を残せる:
咀嚼・嚥下機能の維持、いつまでも若々しく、はっきりとした発音で会話を楽しめる| 結果的に医療費を抑えられる:
認知症の予防、糖尿病や動脈硬化などの脳血管障害のリスクの軽減につながるなど、多くのメリットがあります。
お住いの自治体や歯科医師会でも年齢に応じた歯科健診を実施しています。
まずはお気軽に問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
on 2022年6月14日
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