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夏のこの時期、暑さで食欲が落ちると、冷たいものやさっぱりしたものが食べたくなりますよね。
夏の定番『冷やし中華』は、さっぱりと酸味のきいたスープが食欲を増進させてくれます。また健康のため、不足しがちなビタミンなどの栄養素を補うために、野菜ジュースや黒酢、果汁100%飲料などを積極的に飲んでいる、という人も多いかもしれません。
しかし、このような飲料には酸性度の高いものが多く、摂取のしかたには注意が必要です。今号では「酸」から歯を守る食事のしかたについてご紹介します。
夏の感染症(乳幼児編)
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赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいるときは、胎盤を通して病原体と戦うための「免疫グロブリン」という物質をもらっています。
生まれてすぐも母乳から豊富な免疫物質をもらって、病原体やバイ菌から赤ちゃんは守られています。
でも、お母さんからもらった免疫は生後6ヶ月ほどでなくなってしまいます。そこからは自分の体で自分の身を守る免疫力をつけていかなくてはなりません。新型コロナが5類に引き下げられて2カ月… 子どもたちの間ではさまざまな感染症が拡大傾向にあります。
6月、都内ではヘルパンギーナの流行が警報基準を超え、「流行警報」が出されました。ワクチンのある感染症は、予防接種によって感染を予防したり重症化のリスクを減らすことができますが、生活の中ですべてのウイルスやバイ菌を避けることは困難です。
乳幼児期にはさまざまな感染症にかかります。こうした感染経験をくり返し、子どもは免疫力をつけながら成長していきます。乳幼児が夏にかかりやすい感染症にはどんなものがあるのでしょうか。
幼児期の口呼吸
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近年、口呼吸の子どもが増えているといわれています。「吸って、はいて」をくり返す呼吸は、私たちにとってごく自然な生活の一部であるため、多くの人は呼吸のしかたやしくみについて意識することなどないかもしれません。
でも、口呼吸には全身の健康にも悪影響を及ぼすさまざまな弊害が潜んでいることをご存知でしょうか。とくに乳幼児期から口呼吸が習慣化してしまうと、顔の骨格の発育にも影響してしまいます。
世界禁煙デー
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毎年5月31日は世界保健機関WHO)の定める世界禁煙デーです。
日本でも5月31日から6月6日までの1週間を禁煙週間としています。厚生労働省が掲げる禁煙週間のテーマは「たばこの健康影響を知ろう! ~望まない受動喫煙のない社会を目指して~」です。喫煙習慣による健康障害は数多くあります。
誰もが漠然とタバコは有害と知っていますし、あなたが喫煙者なら、身近にいる大切な家族も受動喫煙の危険にさらされています。禁煙しよう!という思いを強め、行動に移すために、この機会にあらためてタバコの有害性について知識を深めてみてはいかがでしょうか。
初めての歯みがき
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新しい家族を迎えたその日から、パパやママは毎日が子育てに大奮闘です。
生後6カ月ほどで赤ちゃんの歯ぐきからまっ白な乳歯が顔を出し始めると、この白くて小さな歯を守ってあげるためにどうしてあげたらよいのか、一所懸命になってしまうに違いありません。親子で楽しく歯みがき習慣が始められるように、成長に合わせた「赤ちゃん歯みがき」のポイントをご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
熱中症対策
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熱中症とは、体温が上昇することで体内の水分や塩分(ナトリウム)が減少し、身体の調節機能が低下して発症する障害(熱失神・熱痙攣・熱疲労・熱射病)の総称です。
まだ体が暑さに慣れていないこの時期から、熱中症になる人が増加し始めます。
また、気温が低くても気象条件によっては熱中症になることがあります。炎天下での活動中はもちろん、家の中で過ごす時間が長い人も注意が必要です。
また熱中症になってしまった時にどう対処すればよいかなど、これから始まる夏を安全に過ごすための正しい知識を再確認しておきましょう。
ひみこのはがいーぜ
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「噛むスポプロジェクト」ってご存じですか?
昨年9月から株式会社ロッテが本格始動したプロジェクトで、アスリートやスポーツを楽しむ多くの人に『噛むこと』が『運動』にもたらす多くの効果について情報発信しています。日本中が熱狂したWBC(World Baseball Classic)でも、各国選手の多くがガムを噛んでいるのに気づかれた方も多いのではないでしょうか。
『噛むこと』はリラックスしたり、集中力を高めたりする効果の他に、運動パフォーマンスの向上にも大きな効果が期待できます。
今号では『噛むこと』で得られるたくさんの効果についてご紹介します。
更年期とコレステロール
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女性は50歳前後になると卵巣の働きが低下し、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンが急激に減ってしまいます。
すると、閉経をはじめ体にはさまざまな変化が起こり、更年期障害以外にも高脂血症や動脈硬化なども多くみられるようになります。
8020運動
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超高齢社会に突入した今、生涯自分の歯で食べる喜びを実感し、充実した食生活を送り続けるために、虫歯や歯周病を防いで歯を失わない、『予防歯科』の考えが注目を集めています。
「骨太の方針2022」でも“生涯を通じた歯科健診(国民皆歯科健診)”の推進に取り組むことが記載されました。自分の歯で食べることが毎日の食事を豊かにすると共に、心身の健康を維持する働きをしてくれます。
人生100年時代、あなたは何本自分の歯を保ち、その歯で食事を楽しんでいることができるでしょう。
血液型
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あなたは自分の血液型を知っていますか? 最近では出生時に血液型を調べる産院は少なくなったようです。
日常生活で血液型を知らなくても特に困ることはないので、若い人たちの中には自分の正確な血液型を知らないという人もいるかもしれません。日本人はA型が約4割、O型が約3割、B型が約2割、AB型が約1割ですが、世界全体で見た血液型の割合は、人種や民族によってかなり異なっています。
また世界の血液型分布には、人類が太古の昔から闘ってきた感染症との歴史も大きく影響しています。
しっかり噛める
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「しっかり噛める」こと。それって丈夫な歯がそろっているということでしょうか・・・?
しっかり噛むことができるためには『歯の健康』だけでなく、『口周り全体』が健康でなくてはなりません。小さなお子さんをお持ちの親御さんは、乳歯のうちから『よく噛む』ことを習慣にして、歯だけでなく、口周りの骨格や筋肉もしっかり成長させてあげましょう。
そして年を重ねて噛む力が弱ってきたなと感じている人は、ご自身の『食』のバランス、『体』のバランス、『心』のバランスが整っているかを見直してみてください。
免疫力を高める
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2020年の年明けから3年もの間、私たち人類は新型コロナウイルスとの闘いを続けています。
『ゼロコロナ』から『ウィズコロナ』へと、生活は通常を取り戻しつつありますが、やはり感染の波は今も収まることはありません。日本では現在も流行中のオミクロン株のBA5に続き、今後は米国でも増加傾向のXBB.1.5の感染も懸念されています。
また今シーズンは人類ばかりでなく、野鳥からもたらされた鳥インフルエンザによる鳥類(飼養鳥)への感染被害も深刻なものとなっています。目に見えないウイルスや細菌などの病原体から体を守る「免疫」。
この先も未知の病原体からこの身を守るために、免疫力を高めるにはどうしたらいいのでしょう。