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人間は脳に送られる情報の80%を目から得ているといわれており、知らず知らずのうちに疲れもたまりやすくなります。
目の疲れも体と同様で、休息や睡眠などで回復できるうちはよいのですが、さらに疲れがたまってくると、肩こりや頭痛など体全体に悪影響を与えてしまうこともあります。そうなると日常生活にも支障が出てきてしまいますので、目の疲れを感じたら早めに対策をして疲労を回復するようにしましょう。
ブルーライトを発する液晶テレビやパソコン、スマートフォンなどの画面を長時間、至近距離で見つめ続けることで、この2つの筋肉が緊張し疲れを感じてしまいます。
最近よく耳にする『スマホ老眼』といわれる症状が、まさにこれらの筋肉の緊張状態によって引き起こされ、一時的な「老眼」(ピント調節機能が働かない)状態になってしまうのです。
また、ふだん私たちが1分間にする瞬きの回数はおよそ20回ですが、パソコンなどの画面を見ているときは、瞬きの回数が5分の1程度に減少してしまいます。
瞬きは涙を分泌してゴミなどを流し、目の表面に必要な酸素や栄養を運んでいます。そして分泌された涙は膜となり、目の表面が外気にさらされて傷つかないよう保護する働きもしているので、瞬きの回数が減って涙の量が減ると、目の乾きを感じたりショボショボした感じがしてきます。太陽光にも含まれていて、私たちは朝日を浴びることで体内時計(日内リズム)をリセットしたり調整することができています。
そのため、夜にパソコンやスマートフォンを利用してしまうと、目への負担だけではなく、睡眠リズムの乱れを引き起こしてしまうこともあります。また、網膜の中心部にある「黄斑」にダメージを与え『黄斑変性症』の一因にもなっていると考えられています。
目を疲労させないためには、とにかくいたわってあげることです。長時間画面を見る作業が続くときは、1時間に1度は目を閉じてマッサージしたり、目薬をさすなどして目に休息を。
■ 保護:ブルーライトカットのメガネを使用
仕事や勉強で長時間パソコン作業をする人は、専用メガネで効率的にブルーライトをカットして目を保護しましょう。
■ 休息:蒸しタオルでホットマスク
その日の疲れはその日のうちに取り除いてしまいましょう。一日の終わりのリラックスタイムやバスタイムに、ホットアイマスクでリカバー! 3分くらいを目安に。
■ 栄養:ビタミンA・B・Eを多めに摂ろう
ビタミンAは角膜や網膜の細胞を正常に保ち、ドライアイや夜盲症の予防効果があります。
ビタミンB1・B12は視神経の働きを高めて視力の低下を防ぎ、B2は目の充血に、B6は眼精疲労に効果的です。ビタミンEは血行を促進します。■ 休養:たっぷり睡眠!
目を休めるにはたっぷり睡眠をとるのが一番です。
ストレスも疲れ目の原因になるので、リラックスした状態で眠ることを心がけましょう。目の周辺や、首から肩の血流を良くするツボをやさしくマッサージ。気持ちがいいと感じる場所を探して円を描くように。
on 2025年7月1日
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