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2020年の年明けから3年もの間、私たち人類は新型コロナウイルスとの闘いを続けています。
『ゼロコロナ』から『ウィズコロナ』へと、生活は通常を取り戻しつつありますが、やはり感染の波は今も収まることはありません。日本では現在も流行中のオミクロン株のBA5に続き、今後は米国でも増加傾向のXBB.1.5の感染も懸念されています。
また今シーズンは人類ばかりでなく、野鳥からもたらされた鳥インフルエンザによる鳥類(飼養鳥)への感染被害も深刻なものとなっています。目に見えないウイルスや細菌などの病原体から体を守る「免疫」。
この先も未知の病原体からこの身を守るために、免疫力を高めるにはどうしたらいいのでしょう。 -
私たちの体には、未感染のウイルスに対して発動する「自然免疫」と、過去に戦ったことのある病原体を記憶して抗体を作り出す「獲得免疫」というふたつの免疫システムが備わっています。
体内に侵入してきた未感染のウイルスや細菌などの病原体を、細胞自身が攻撃したり丸飲みしたりして細胞を守る生体防御のしくみ。
抗体をつくる免疫細胞(白血球)の働きがメインとなって、一度記憶した病原体の侵入に専門部隊として攻撃するしくみ。
ワクチンや血清は獲得免疫のしくみを利用して編み出されている。 -
以下のチェックシートで今の状態をチェック! 免疫力低下のサインを見逃さないようにしましょう。
風邪をひきやすい
風邪が治りにくい
肌荒れがひどい
湿疹ができている
便秘や下痢をしやすい
体が冷えている
眠れない
笑う気分になれない
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『笑い』は免疫細胞を活性化させる働きがあり、笑えば笑うほど免疫力が上がることがわかっています。
「とても笑いたい気分じゃないよ…」そんなときでも、鏡の前でにっこり笑顔をつくってみるだけでも効果あり!
気功やヨガなどに代表される東洋の呼吸法には、自律神経を整え、心と体をリラックスさせる効果があります。呼吸で大切なのは『鼻』呼吸できていることです。鼻は天然のマスクです。外から侵入しようとするウイルスや細菌などを最前線で防御してくれています。
口呼吸になっている人は鼻のフィルターを通さず冷たい外気とともに病原体が侵入してくるため、感染症にかかるリスクが高くなります。また、冷たい空気が直接気管を通って肺へ入るため、体温が逃げてしまい体が冷えて免疫力が低下します。
唾液の中には活性酸素を抑える働きがあり、よく噛んで唾液を出すことで免疫力がアップします。
よく噛むことで
脳は活性化され、体温が上昇して免疫力も高まります。また、根菜などで捨てられてしまいがちな皮や葉にはビタミンやミネラルが多く含まれていますし、全粒粉小麦や玄米・雑穀などには食物繊維が豊富です。
『まるごといただく』ことで噛みごたえもアップして腸も健康な状態に。
日々の生活の中ではさまざまなストレスや困難が私たちを待ち受けています。
責任感が強くてまじめな人は、何事に対しても完璧を求め頑張り過ぎてはいませんか?ときには開き直ったり、親しい友人に弱音を吐いてみたり、泣きたいときは思いっきり泣いてみたり、ストレスを軽くする方法を見つけてみてください。
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私たちの体には生体を防御するための心強い免疫システムが備わっていますが、これらの免疫システムをかいくぐり、多くのウイルスやバクテリアなどが体内に棲みついています。
前号で紹介したヘルペスウイルスも前頭葉の神経節に潜伏しているウイルスです。体内潜伏菌が暴れださないように、また未知のウイルスや細菌の侵入に備えるために、私たちは心身ともに健康な状態を保ち、自然免疫力を強化することが大切です。
<参考文献)自然免疫力を高める!:技術評論社/免疫力を高める特効法101:主婦と生活社 他>
on 2023年1月27日
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