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「好きな色は?」と聞かれたら、あなたは何色と答えますか?
国や文化によって心理的に受ける影響は多少異なりますが、空や海など自然で爽やかなイメージを持つ青は、ほぼ世界中で共通してもっとも好まれる色のひとつです。またその日の気分によって、心地よいと感じる色が違うこともあるのではないでしょうか。
それはその時のあなたの心理状態が、その色の持つパワーを求めているからなのかもしれません。 -
私たちのまわりはさまざまな色で溢れています。
色は感情的な刺激や、心理的な錯覚を引き起こす効果もあり、人が作り出す物や空間にはそれらの効果を上手に利用しているものがたくさんあります。
赤・オレンジ・黄色などの暖色系は、太陽や炎を連想させるため、心理的に暖かいイメージを与えます。
青・黄緑・青緑などの寒色系は、水や氷、空などを連想させるため、心理的に寒さ、冷たさを感じさせます。
*暖色系は時間を長く感じさせる
結婚式場などでは、テキパキと時間通りの進行でも、新郎・新婦・列席者がゆったりと過ごしている感覚が持てるように、温かみのある色の内装が施されています。*寒色系は時間を短く感じさせる
工場など単調な作業をおこなう現場では、薄い寒色系の内装にすることで、時間の経過を早く感じさせる効果を利用しています。
色の明るさ「明度」によって起こる現象で、明るい色ほど軽く感じ、暗い色ほど重く感じます。
引越し業者のダンボールに白いものが多いのは、実際の重さより軽く感じる効果を利用するためです。
光が眼のレンズを通過する時の屈折率の違いから、波長の長い赤は実際の位置より前に存在しているように見え(進出色)、波長の短い青は後ろにあるように見えます(後退色)。 -
色とは、光(可視光線)であり波長を持った電磁波の一種です。一緒にいて心地がいい相手を「波長が合う」と感じるように、色が持つ波長も私たちの心や身体に作用して、感情を助けてくれたり、弱った機能を回復してくれたりします。
『白』
健康を考える上で、白はまさに最強の色です。白はすべての波長の光を通して体に吸収することができます。
光の恩恵を受けて全身が温まり、体力も回復します。『緑』
「安らぎ」を与え、リラックスさせる効果があります。
また、緑は治療の色と言われ、眼の疲労を癒したり、筋肉の緊張を和らげたり、血圧を下げる効果もあります。『青』
「癒し」の効果があり、精神安定剤の役割をしてくれます。不眠症の人は、寝室のインテリアを青系統の色にしてみるとよいでしょう。
他にも高ぶった運動神経の興奮を鎮める効果もあります。『赤』
身体を温める効果があります。
瞬発力を高めたり、気持ちをふるい立たせ意欲的に外に向けて自分をアピールしたい時など、赤系の衣服を身につけるとよいでしょう。『黄』
胃腸の働きをよくし、消化を助ける効果があります。記憶力や集中力を高める効果もあります。『紫』
高貴で神秘的なイメージをもつ紫ですが、知的活動による脳の疲れや、精神的混乱を鎮静化させる効果があります。『ピンク』
内分泌を活発にし、エストロゲン(女性ホルモン)を分泌させる効果があるといわれています。
肌のハリや潤いを保ち、若々しく見せてくれます。また、穏やかなやさしい気持ちにさせてくれる効果もあります。 -
このように、色が人の心と身体に強く働きかける特性を利用して、本来持ち合わせている免疫力や抵抗力を高め、健康に役立てる癒しのひとつに色彩療法(カラーセラピー)という治療法があります。
病気に対する免疫力の増進や炎症の鎮静化、スポーツ選手の運動能力アップにも色彩療法が採用されています。
on 2022年10月1日
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