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『嗜好品』として日常的に人々に好まれているコーヒー。嗅覚を刺激するその香りや、味覚を刺激する酸味や苦み、特別なこだわりをもって愛飲している人も多いのではないでしょうか。
コーヒーは疫学調査論文も多数発表されていて、他の嗜好品飲料であるお茶やワインなどとともに健康へのさまざまな効果も報告されています。コーヒーはちょっと苦手、という人も多いかもしれません。実は私も飲めるようになったのはここ3・4年のことです。それまでは紅茶派でした。
やっとコーヒーの美味しさが分かってきたばかりのひよっこですが、いろいろ調べてみたのでご紹介します! -
コーヒーは、アフリカ、東南アジア、中南米など、赤道に沿って地球をぐるりと一周する北回帰線から南回帰線までの地帯(コーヒーベルト)で栽培されているアカネ科コーヒーノキ属の植物の種子です。
コーヒーノキ属には120を超える種がありますが、飲用目的で栽培されているものは『アラビカ種』と『カネフォーラ(ロブスタ)種』の2種類なのだそうです。農園で収穫された果実から生豆を「精製」し、「焙煎」「抽出」の加工を経て、私たちが飲んでいるコーヒーになるのです。
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*急性作用
コーヒーの急性作用として知られるのがカフェイン成分による覚醒作用です。中枢神経の興奮を促すため、何かに集中したい時には良い効果をもたらします。
一方でこの覚醒作用は「不眠」につながるため、眠りが浅く睡眠の質が落ちるという悪い作用にもなります。また、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が、胃液の分泌を促進し消化を助ける効果がある一方で、空腹時にはむかつきや胃を荒らす原因になってしまうこともあります。
<飲料に含まれるカフェイン濃度>
(各浸出方法は『食品安全委員会:食品中のカフェイン』参照)
・コーヒー 60 mg/100 ml
・玉露 160 mg/100 ml
・紅茶 30 mg/100 ml
・せん茶 20 mg/100 ml
・ウーロン茶 20 mg/100 ml*慢性作用
コーヒーをある程度の期間にわたって飲み続けることによって現れる慢性作用にはどんなものがあるでしょうか。
コーヒーを日常的に飲む人の集団と飲まない集団を比べると、いくつかの疾患の発症リスクが増減することが明らかになっています。国立がん研究センターによるコホート研究では、心疾患と脳血管疾患、呼吸器疾患の死亡リスクについて、有意な低下がみられたというのです。
解析によると、コーヒーをまったく飲まない人に比べて、少量~中程度飲む人のほうが死亡リスクが低く、1日3~4杯の摂取をピークにそれ以上摂取量が増えるとリスクが上昇することが認められました。
他にも生活習慣が関与している2型糖尿病の発症リスクの低下や、がんの中では肝がんの発症リスクも低下させることが認められていて、コーヒーには肝機能全体を改善させる効果があることがわかっています。
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淹れたてコーヒーのあの香りが好きな人はきっと多いはずです。
焙煎によるコーヒー独特の香ばしい香りには、私たちをリラックスさせてくれる効果と、集中力を高める効果があるのだそうです。コーヒーの種類別に2つの脳波「α波」(リラックスな状態を示す)と「P300」(集中度を計る指標)を測定した結果、コーヒーの香りが脳に与える効果は、種類によってかなり異なることがわかりました。
(出典:全日本コーヒー協会 – https://coffee.ajca.or.jp/webmagazine/health/health69-2/)
私たちの体にも心にもさまざまな効果を与えてくれるコーヒー。
コーヒーの特徴を活かして、また違った飲み方を楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
on 2022年1月31日
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